【Yahoo! JAPANエンジニア&デザイナーの視点】新体制で挑んだ広告管理ツール刷新

2020年07月30日

【Yahoo! JAPANエンジニア&デザイナーの視点】新体制で挑んだ広告管理ツール刷新

2020年7月、すべての代理店、広告主のみなさまに向けて提供を開始したYahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)では、これまでの管理画面が刷新され、より直観的で操作しやすく、シンプルに運用できるツールになりました。今回は、新しい広告管理ツールの開発を担当したプロジェクトチームに、開発時のエピソードや機能改善への取り組み、今後の展望を聞きました。

日本を拠点とする企業だからこそ、日本で活動する代理店や広告主のみなさまのことを一番理解したい

小林:やはり実際にプロダクトをご利用いただいている代理店や広告主のみなさまのニーズを、正確にかつ迅速に把握できてこそ、本当に必要とされる機能をご提供できると考えています。これまでの社内営業担当経由で代理店、広告主のみなさまのご意見をいただく手法にプラスして、開発側でも直接課題を吸い上げる体制を強化し、デザイナー、エンジニアが中心となり2018年冬頃から半年間かけて、今の体制を作りあげてきました。


▼実際の開発部屋の状況

  • ※2020年7月現在、各自在宅ワークにて開発に取り組んでいます。


小林:私たちは日本を拠点とする企業だからこそ、日本で活動する代理店や広告主のみなさまのことを一番理解したいと思っています。いただいた声を真摯に受け取り、より良いプロダクトになるよう持続的にリリースを行い、便利になったツールや新機能をご活用いただき、Yahoo!広告でより効果的なプロモーションを実現していただきたいと考えています。


谷亀:新しい体制になってから、開発中に出てきた想いやアイデアがより反映されやすくなった印象を持っています。もちろん開発には多くのステップが必要になりますが、新体制では開発中に浮かんだアイデアなどもよりスピード感をもって議論・実装されることが多くあります。



新体制になった一番のきっかけを教えください。


小林:新しい広告管理ツールの開発では、これまで以上に高度な機能改善やユーザービリティの期待を強く感じていたため、これに応えるべくよりスムーズに推進できる体制を構築したいと考えたのがきっかけです。結果、開発体制としてスクラム(※)を選択しました。大規模なスクラムではありますが、社内の営業担当者はもちろん、代理店、広告主のみなさまのお力もお借りし、日々改善に向けた綿密なやり取りを行うことで成果を実感しています。

  • プロダクション本部 Client Product部 Product Management 小林 拓夢


新しい開発体制での取り組み

新体制のポイントである代理店、広告主のみなさまとの接点について詳細を教えてください。

野澤:1つ目はweb上での接点です。新しい広告管理ツール上にご意見・ご要望フォームやアンケートフォームを設置し、そこから気付いた内容をすぐにフィードバックいただけます。毎日5〜10件、リリースがあったタイミングでは1日20件以上のご要望などをいただきました。 2つ目は、代理店、広告主のみなさまに直接訪問して対面でご意見をいただく方法です。

  • プロダクション本部 Client Product部 Product Management 野澤 明里

新しい広告管理ツールのリリース当初は、表示速度や画面の見やすさに関するご意見が多かったのですが、最近は細部の機能や使い勝手に関するご要望が増えてきました。直近では5月にリリースしたレポート機能に関するものが多かったです。ご要望を受けて取り組んだ改善に対してもまた、率直な反応をいただけるので次なる機能改善への励みになっています。


谷亀:軽微な修正から大規模な刷新まで、昨年秋の先行リリースから2020年6月までの9ヵ月で、約60回程度の機能改善を行っています。

課題の可視化から改善機能リリースまで

改善1:キャンペーン作成画面の一画面化について教えてください。

谷亀:リリース時には、ご要望も多く、開発側でも優先度が高い課題として取り組んでいました。従来の広告管理ツールにとらわれずに、ゼロベースに立ち返り、代理店、広告主のみなさまが一番使いやすいのは?という視点で開発しました。

  • プロダクション本部 Client Performance部 フロントエンド2  谷亀 健太

野澤:キャンペーン作成画面を1画面化することで、ページ遷移の手間はなくなりますが、ページ自体は長くなってしまいます。よりスクロールを少なく、短時間でかつエラーなく操作いただけるように、現在も改善を続けています。直近では、「多くの画像・動画から使いたいメディアを探すのが大変」というご意見を受けて、広告作成のタイミングで画像や動画を検索できるようにしました。また、曜日・時間帯ターゲティングの設定方法も、ドラッグ&ドロップで直感的に素早く指定できるよう改善しました。こちらも代理店、広告主のみなさまからいただいた意見をもとに改善した内容です。


▼キャンペーン作成画面 _ 時間帯ターゲティングの機能改善
「改善後」


「改善前」


改善2:キャンペーン一覧画面の改善内容を詳しく教えてください。

小林:いただいたご意見を最も反映できたのがこの一覧画面です。リリース当初より細かい部分も含め何度も改善しています。大きな改善では、2期間比較時のグラフ表示や、日付・ターゲティングなどでの分割表示ができるようになりました。配信ON/OFFのフィルターをすぐに適用できるようにしたり、一覧テーブルの幅変更機能の追加や、各種サイズ調整など、細かい改善を進めてきました。画面の表示速度についても、多くの要望をいただき、改善を重ねています。


野澤:運用時間の短縮は、広告効果最大化に繋がる重要な要素だと思いますので、今後も簡単に短時間で操作できる画面を追求し、クリック数削減、操作時間の短縮を指標に進めたいと思います。


▼キャンペーン一覧画面
「2020年7月8日時点」


「リリース当初」



開発現場での今後の取り組みについて

野澤:今後は代理店、広告主のみなさまのニーズを知る手法としてのweb会議を積極的に使っていきたいです。web上でプロジェクトメンバー、代理店や広告主のみなさまが一堂に会し、その場で方向性などを議論できれば、改善スピードも大きく変わってくると思います。


谷亀:社内の広告運用チームの業務風景をモニタリングする機会がありました。そこから出てくる課題は、やはり潜在的なものが多い印象です。今この時期だからこそ、Zoomなどを使ったモニタリング手法を活用して、ご要望としてはいただいていない、また代理店、広告主のみなさまも気付いていないような課題を追求したいです。今後は、さらにプロジェクト内の垣根を低くし、各メンバーが自身の専門領域だけではなく、他メンバーの視点も持つことで、より円滑に開発を進められると思います。


小林:代理店や広告主のみなさまや社内の営業担当者からの要望を受けて、今まさに新しい機能の実装に取り組んでいます。今回取り入れた開発スタイルでは、代理店や広告主のみなさまの声をより迅速に拾い上げ、ニーズの高い機能をよりスピード感をもって開発できることが分かったので、ぜひ他のプロジェクトにも伝播させ、より高品質なプロダクトを代理店、広告主のみなさまへ提供していきます。

※スクラム:プロダクト開発手法の一つで、共通のゴールに到達するためにチームが一体となって反復的に開発を行う手法のこと



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※取材/文:水谷 美由紀(ヤフー株式会社)

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