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ガイドライン・広告品質 公開日:2020.11.17

「ストレスのない広告体験の提供」のために。広告実装ガイドラインとは

Yahoo!広告

「コンテンツを見たいのに、広告が被っている!」「あれ?広告を消したいのに、消えない!」 ―― このような経験はありませんか? 誤タップを生じさせる広告の実装は、ユーザーにとって不快な体験であることに限らず、広告主様にとっても本来の目的から外れる結果となりかねません。

ヤフーでは、"広告品質における3つの価値と6つの対策項目(広告品質のダイヤモンド)"として「ストレスのない広告体験の提供」を定義し、「最適な広告フォーマット」の品質を維持するためにさまざまな施策を実施しています。今回はその取り組みを実際の例を挙げてご紹介します。

最適な広告実装の取り組みについて

本来広告とは、興味を持ったユーザーに自社サイトに訪問してもらい、自社商品を認知し利用してもらうことが目的ですが、誤タップ等により訪問したユーザーが多い場合はその目的を果たすことができないため、広告プラットフォームとしての品質を損ねるものであると考えています。


これらの対策として、ヤフーでは、広告掲載先である提携パートナー(広告配信先)が遵守するべき「広告をサイトに適正な実装で掲載する(又は表示する)ガイドライン(広告実装ガイドライン)」を定めています。

このガイドラインでは、主に下記のような「広告の不適切な実装」を禁止しています。


ユーザーが意図しないクリックを誘発する実装
ユーザーの行動を阻害する実装

今回はこのうち、「オーバーレイ広告」と「インタースティシャル広告」を、特徴的な事例を挙げながら説明します。検知される実装違反で最も多いのは、前述した「オーバーレイ広告」に関するもので全体のおよそ20%を占めています。続いては「インタースティシャル広告」に関するもので約15%を占めています(2019年下期の実績数)。


オーバーレイ広告
オーバーレイ広告とは、アプリやウェブサイトの上に重なるように表示される広告のことです。オーバーレイ広告に関するガイドラインでは、以下の実装を定めています。

①原則として画面の上下いずれかに固定すること
②当社が許可した広告サイズであること
③広告を「閉じる」ボタン等を実装する場合は、広告に被らない箇所にわかりやすく表示し、ユーザーの意図しないクリックを誘発しないこと
④広告を閉じなくともコンテンツを利用できること

  • 違反例
    オーバーレイ広告のガイドライン違反例:
    広告がコンテンツに被って表示される。
    (禁止理由:ユーザーの行動(閲覧行動)を阻害する)

詳しく知りたい方はこちら

広告実装ガイドライン



インタースティシャル広告
インタースティシャル広告とは、アプリやウェブサイトのインターフェースにポップアップとして表示され、画面全体、または、ほぼ画面全体を覆う広告のことです。画面やページの切り替え時などに広告が表示され、閉じるボタンをクリックするなどのユーザーアクションにより非表示となります。

インタースティシャル広告に関するガイドラインでは、以下の実装を定めています。

①ユーザーの行動を阻害しないタイミングで表示すること
②広告のクリック、タップ以外で広告から離脱できる選択肢(「×」「閉じる」ボタン等)があること
③一画面に複数の広告を表示しないこと
④広告が表示されている状態でコンテンツが利用できないこと

  • 違反例
    インタースティシャル広告のガイドライン違反例:「×ボタン」が
    一定秒数のカウントダウンが終わるまで表示されない。
    (禁止理由:ユーザーが意図しないクリック(誤タップ)を誘発する)

詳しく知りたい方はこちら

広告実装ガイドライン


品質を守るために


ヤフーでは独自の技術を使って、広告実装のパトロール(監視)を行っています。アラートが出たサイトについては、人の目でも確認を行い、広告実装ガイドライン違反がある場合は是正依頼や配信停止などの処理を行い、適切な実装で広告が配信されるよう、日々パトロールを行っています。

また、ヤフーでは、第三者機関を活用し、定期的に広告実装における潜在的な市場ニーズやユーザーニーズを掘り起こすための調査を実施しています。その調査結果を分析し、随時広告実装ガイドラインに反映させることで、常に時代の変化に応じ、最新の市場ニーズやユーザーニーズに合わせた運用を行っています。

今回ご紹介した広告実装ガイドラインなど、ヤフーでは、インターネットユーザー・広告主様・提携パートナーなど関係するすべての方にご満足いただけるサービスを目指し、透明性やクオリティー(品質)改善へのさまざまな取り組みを進めております。詳しくは以下をご覧ください。

広告品質サービス向上のための取り組み


※文/池亀 久美子(ヤフー株式会社)

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