Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の運用に携わっている方は多いと思います。しかし、「YDNのアカウント構造はシンプルであるべき」だということはあまり意識されていないようです。
理由については過去の記事をご覧いただきたいのですが、アカウント構造をシンプルにしなかった場合、主に2つのデメリットがあります。
- デメリット1 配信機会の損失を生む
- アカウント構造が複雑だと、作業が煩雑になり運用効率が下がりがちです。そうなると、効果が思わしくない広告に気付きにくくなります。アカウント内で品質が悪い広告が選ばれてしまうと、他のアカウントとのオークションで競り負け、配信機会の損失を生みますので、アカウント構造はシンプルであるべきなのです。
- デメリット2 データが蓄積されず、広告評価がされづらくなる
- アカウント構造が複雑になってしまう裏側には、「ターゲット層へ的確に広告配信したい」という心理があります。そのためにセグメントを細分化して、複雑なアカウントを構築してしまう例は少なくありません。しかし、過度にセグメントを細分化すると、データ蓄積の分散化を招いてしまいます。YDNの広告配信システムでは、品質計算やコンバージョン最適化のロジックなど、あらゆるところで機械学習を取り入れているので、データが蓄積されないと、広告評価が正しく判定されない可能性が高くなるのです。