品質を保つための審査体制

弊社では、広告主の出稿目的に応じた幅広い広告商品を用意しています。入稿された広告、広告を配信するサイト、広告トラフィックに対して、機械学習を活用したシステムと人の目による審査を行っています。品質の高い広告、適切な広告を適切なタイミングで配信できるように、以下の3つをサービスの重要な要素ととらえ、それぞれの特性に応じて最適化されたシステムや審査業務体制を構築し、広告と広告掲載面の品質担保に努めています。

広告審査

審査体制

インターネットユーザーの広告体験を守るため、機械学習を活用した「システム」と「人の目」による審査を24時間365日実施しています。

大量の広告をそれぞれのカテゴリーに適した審査システムによる品質チェックを非常に複雑で大規模なシステムによって実現しています。

また、広告主とインターネットユーザーの両方のニーズを満たすよう、人間の感覚による審査も重要視し、独自のガイドラインについてトレーニングを積んだ担当者が、実際の端末を用いて行っています。機械による一義的な判断とは違って、常にインターネットユーザーの視点から広告の審査を実施しています。

「システム」と「人の目」の審査を組み合わせることにより、インターネットユーザーの意図に一致した有益な広告を迅速に掲載することを目指し、広告サービス品質チェックを実施しています。

また、インターネットユーザーから寄せられた広告に対するご意見を元にパトロールを行ったり、審査システムに反映したりするなど、インターネットユーザーの声も積極的に取り入れ広告品質向上に努めています。

掲載開始前の審査

安全でより信頼性の高い情報をインターネットユーザーに提供するため、掲載を希望される広告主に対して、SMS認証の実施や過去に不正がないかなどを含めて審査を行います。

掲載希望の広告については、リンク先が正常に動作するか、関連諸法規や公序良俗に反する内容がないかなどを確認しています。また、広告主とインターネットユーザーを適切に結ぶために不可欠な各要素(入札キーワードとタイトル・説明文・画像・動画などのクリエイティブ、サイトでお取り扱いの商品やサービス)の関連性も確認しています。審査の結果、内容が適切ではないと判断された場合は掲載をお断りしています。

掲載開始後の審査

広告審査は一過性のものではなく、継続して行う必要があります。例えば、掲載開始前に問題のない内容であったとしても、掲載開始後にサイトコンテンツや広告内容が変更されるなどの場合が考えられるからです。虚偽や誇張が含まれる広告、関連諸法規に違反したり公序良俗に反したりする広告、インターネットの特性を悪用した広告など、インターネットユーザーにとって何らかの不利益や不都合が生じる危険性を想定して、掲載が開始された広告に対しても継続的に審査を実施しています。また、インターネットユーザー保護と利便性の向上を目的に以下のような審査業務を行っています。

パトロール審査

インターネットユーザー保護の観点から、関連諸法規に触れる恐れのある広告を中心にパトロールを行います。このパトロールによって、クリエイティブ(タイトル・説明文・画像・動画など)やリンク先の内容が意図的に変更されているものがないかを確認するとともに、話題となっている事象や時事問題にまつわるキーワードに対しても広告の品質が維持できます。

第三者指摘に基づく審査

主にインターネットユーザーからの指摘をもとに審査対象を選定します。ここでは指摘された内容を多面的に調査したうえで、問題のある広告であるかを判断します。

不正防止の対策

掲載内容の審査の他にも、昨今多く見られる悪質な広告および広告主に対して、以下のような不正防止の取り組みを行っています。

不正カード防止

第三者によるクレジットカードの不正使用、カード犯罪等を防ぐための対策を行っています。

詐欺、無断複製防止

有名ブランド品の偽物販売や、他社のデザインを精巧に模倣したサイトなどについて対策を行っています。

不正プログラム防止

マルウェアなどの悪意のあるソフトウエアや、コンピューターウイルス感染の恐れがあるサイトについて対策を行っています。

なりすまし防止

必要に応じて本人確認を実施しています。

広告掲載面審査

審査体制

ヤフーは、Yahoo!広告をYahoo! JAPANのサイトやアプリだけでなく、掲載先パートナーのさまざまなサイトやアプリへも配信しています。インターネットユーザーと広告主を適切に結び、安心してYahoo!広告をご利用いただくために、広告掲載面に対する審査・パトロールも人の目とシステムの24時間体制で監視を行っています。

広告掲載面に関しては大きく2つ、違法サイトなど不適切な内容の掲載面に広告が配信されることを防ぐ「ブランドセーフティ」の取り組みと、ボット等からのアクセスやクリックにより不正に広告費をだまし取る「アドフラウド」の発生を検知・排除する取り組みがあります。どちらの取り組みも、広告掲載先サイトやアプリに対する広告配信前の審査と、配信後のシステムでの審査及び継続的な事後パトロールで対策を行っています。

配信前の審査

掲載先パートナー選定の際には、主に広告配信ガイドラインに基づく審査を実施しています。

ヤフーの広告配信ネットワークには、メディアとしての知名度・実績があり、掲載されている情報に信頼性のある多数のパートナーが参加しています。

広告配信が始まる前に、サイトのテーマやコンテンツの傾向、サイト内に運営者情報を明記されているかなど、さまざまなポイントについて、ガイドラインに基づき審査を行い、広告の配信に適したパートナーであるかを検討します。審査はトレーニングを積んだ担当者によって行われ、ガイドラインに抵触しないサイトに対してのみ広告が配信されます。

配信後の審査

配信前の審査を通ったサイトでも、コンテンツ内容は流動的なものも多く含まれるため、広告配信が開始した後もガイドラインに違反している内容がないかを審査しています。

パトロール審査

広告配信開始後の「システム」での制御として、Pre-bid(プレビッド)(※1)というシステム制御方法を採用しています。

不適切なコンテンツが検知された場合、広告の表示を事前に止めることが可能です。その制御により、流動的なコンテンツに対してもリアルタイム性高く制御することが可能になっています。

Pre-bidによるシステム制御だけではなく、「人の目」でのパトロールも実施しています。専門の担当者により、「人の目」による判断が必要な観点の審査や、正常な広告表示が担保されているかの目視確認などを行い、審査基準を満たしていない場合や品質改善の見込みがないと判断した場合には、広告配信停止などの措置を講じています。

※1:Pre-bidによるシステム検知はDoubleVerifyの技術を採用

第三者指摘に基づく審査

広告主やインターネットユーザーのみなさまからのご指摘をもとに、あらためてガイドラインに違反していないかを審査しています。

トラフィック審査

トラフィック審査とは

適切なインターネットユーザーに適切な掲載面でYahoo!広告が届き、健全な広告取引が完了できるよう24時間体制でトラフィックの監視を行っています。

この監視は、無効なトラフィックを排除することを目的としています。

無効なトラフィックには悪意のないものもありますが、インターネットユーザーに見せかけたボットによる悪意のあるインプレッションやクリックなど、広告主の広告費を不当に搾取する「アドフラウド(広告詐欺)」も含まれます。

ヤフーでは、広告配信ネットワーク全体のモニタリングを定常的に行うことで、広告のトラフィッククオリティ管理を実施しています。

無効なトラフィックとは

一般的に「無効なトラフィック」には、以下2種類があります。

1、一般的な無効なトラフィック/General Invalid Traffic(GIVT)
既知のデータセンタートラフィックや検索エンジンのクローラー等、リストの適用または、その他の標準化されたパラメータチェックにより実行される、定型のフィルタリングで識別可能なトラフィック。
2、悪意のある無効なトラフィック/Sophisticated Invalid Traffic(SIVT)
人によるトラフィックであるかのように偽装しているものなど、さまざまな種類の無効なトラフィック。不正に広告費を詐取することを目的としたアドフラウド(Ad Fraud)によって生じるトラフィックも含む。
ヤフーにおいては、JIAA(一般社団法人 日本インタラクティブ広告協会)が制定した「広告トラフィックの品質確保に関するガイドライン(無効トラフィック対策ガイドライン)」(外部サイト)に基づき、GIVT、SIVTそれぞれに対し対策を講じています。無効トラフィックの詳細な定義や判定基準については、悪意を持つインターネットユーザーに利用されることを避けるため、開示しておりません。
一般的な無効なトラフィック(GIVT)
カテゴリ 定義
データセンター データセンターのサーバーからの広告トラフィックで、その IPアドレスが無効なアクティビティ(通常、非人為的なトラフィック)と関連しているもの。 既知のデータセンターIP
既知のクローラー コンテンツをリクエストし、さまざまな識別メカニズムで自らを非人為的であると宣言するプログラムまたは自動化スクリプト。 WEBクローラー、(スパイダー、ボットなどとも呼ばれている) 、サーチエンジンクローラー
不規則なパターン 非開示の自動再読み込みトラフィックや重複クリックなど、既知の不規則なパターンに関連した、1 つ以上の属性(例えば、ユーザーの Cookie)を含む広告トラフィック。 自動反復させているトラフィック、広告の自動再読み込み、重複または期限切れのクリック
悪意のある無効なトラフィック(SIVT)
カテゴリ 定義
自動ブラウジング 主にボットネットなど、ユーザーの関与なく、かつクローラーであることを宣言 することなく、ウェブコンテンツ(デジタ ル広告を含む)をリクエストするプログラムまたは自動化スクリプト。 ボットネット
虚偽の表示 実際と異なる広告インベントリのリクエスト。実際の広告が異なるウェブサイトやアプリケーション、デバイス、またはその他のターゲット(地域など)に表示 されている広告リクエストなど 計測なりすまし、ドメインなりすまし、実在するユーザーのデバイスに偽装したエミュレータ、パラメータの不整合
紛らわしいユーザー インターフェース ウェブページ、アプリケーション、またはその他の視覚的要素を変更し、1つ以上の広告を不正に含むようにしたもの。ユーザーには見えないように広 告をレンダリングしたり、パブリッシャーの同意なしに広告挿入したり 、ユーザーを騙して広告をクリックさせたりすることが含まれます 広告スタッキング、広告の非表示 、クリックジャッキング、ポップアンダー
操作されたビヘイビア 意図しないクリック、予期せぬコンバージョン、不正なアトリビューションなど、 ユーザーの同意なしに広告インタラクションを誘発するブラウザ、アプリケー ション、またはその他のプログラム アトリビューション操作、偶発的なトラフィック、強制的な新規ウィンドウの表示、モバイ ルアプリケーションの強制的なインストール
インセンティブの秘密利用 金銭的またはその他のインセンティブを無効かつ非公開に利用することでユーザーに 1 つ以上の広告を操作さ せる行為。既知または取引する第三者に適切に開示されているインセンティブによる取引は含まれません。 クリックファーム、報酬型のクリック
その他の分類 既知のどのカテゴリにも分類することができない、または開示できない機密性の高い無効なトラフィック。 特定のカテゴリに分類できないトラフィック、分類を開示で きない機密性の高い無効なトラフィックなど

無効インプレッションの対策

無効インプレッションの対策としては、ヤフー独自で実施しているトラフィックの監視のほか、DoubleVerifyの技術を採用しております。

DoubleVerifyとのシステム連携により実現したリアルタイム配信制御システムでは、DoubleVerifyの解析結果をもとに、広告リクエストが発生する瞬間に不正有無を判定します。不正が検知された場合は、広告を出さない制御が行われます。

DoubleVerifyは、2008年米国に設立、2020年5月に日本法人を立ち上げました。DoubleVerifyは、MRC、TAG、ABC(※2)などの認証機関から認証を取得しているアドベリフィケーションのリーディングカンパニーであり、世界最大級のブランドやメディアプラットフォームのデジタルメディアの品質と有効性を認証する、マーケティング測定ソフトウエア、データ、およびアナリティクスの独立系の大手プロバイダーです。

※2
MRC(Media Rating Council)(外部サイト)
TAG(Trustworthy Accountability Group)(外部サイト)
ABC(Audit Bureau of Circulations)(外部サイト)

無効クリックの対策

インターネットユーザーの正常なサイト訪問や購買につながらないクリック、ボット等のプログラムにより自動的に生成されたクリック、インターネットユーザーによる誤クリック、または悪意があると判断されるクリック等を無効クリックとみなしています。

クリック課金型の広告商品では、無効クリックを排除することが、トラフィック品質向上につながる重要な要素です。そのため、無効クリックを課金対象から除外し、トラフィック品質改善の一環として、無効クリック対策に継続的に取り組んでいます。新たな脅威を発見するたび、無効クリックフィルタを改善しています。

無効クリックのシステム管理

ヤフーが「無効クリック」もしくは「無効の疑いのあるクリック」と判断したものについては、広告主の広告費として課金されないよう課金対象から除外するシステムを構築しています。下記の図の段階を経て「無効クリック」を検出し、無効クリックから広告主を保護しています。